スピーチエイド

鼻咽喉閉鎖機能の補助がその役割で、 維持部となる床、鼻咽腔に位置して
発音の補助の中心的役割となるバルブ、バルブと床を連結するワイヤーとから成り、
床部には歯牙との維持を求めてクラスプ等が付与されることもある。
バルブの位置と大きさが重要な要素であり、作成においてその設定が
もっとも困難であり製作後も微調整を行う必要がある。摂食後には衛生的観点により
取り外して洗浄等を行うが、その際にこのバルブの位置を変えないように注意する
必要がある。装着と同時に言語治療も行う。


パラタルリフトプロテーゼ

軟口蓋を挙上する発音補助装置であり、スピーチエイドとは異なり積極的に
鼻咽腔を閉鎖する働きはない。軟口蓋の長さがある程度十分にある症例に適しており、
軟口蓋の動きの良くない場合に用いる。軟口蓋を持続して挙上することで閉鎖を助け、
閉鎖に関連する筋機能の賦活を期待して用いる。適合状態を良く確認し、
定期的な検査、調整が必要である。